東北などでは”ミズ”の名で山菜として親しまれているウワバミソウ、
主に柔らかいうちの茎を食べるものでこの時期になると硬くなって食べら
れませんが、
葉っぱの付け根に出来る”むかご”は山菜料理として利用されています。
食べ方としてはお浸しや塩漬け、醤油漬けにするのが主流のようですが、
強い粘りがあるのでとろろとして温かいご飯に乗せると美味しく食べられ
ます。
ご訪問有り難うございます 飛騨からの発信のブログです 四季折々の話題などを載せたいと思います 過去ブログは右の「Myブログ(過去の四季彩日記)」の欄よりご覧下さい 2003年から綴っています
東北などでは”ミズ”の名で山菜として親しまれているウワバミソウ、
主に柔らかいうちの茎を食べるものでこの時期になると硬くなって食べら
れませんが、
葉っぱの付け根に出来る”むかご”は山菜料理として利用されています。
食べ方としてはお浸しや塩漬け、醤油漬けにするのが主流のようですが、
強い粘りがあるのでとろろとして温かいご飯に乗せると美味しく食べられ
ます。
以前の四季彩日記に”三色のツリフネソウ”と題して赤紫色、白色、黄色のツリフネソウを一ヶ所で見付けたのを記事にしていますが、
今回は薄いピンクのツリフネソウに出遭いました。
普通の赤紫色の群落の一部に見られたもので突然変異と思われます。
山歩きもこんな発見があるのが面白いところ、出遭うのはタイミングも必要ですね。
山道を歩いていたら目の前を飛んで葛の葉に止まった虫がいました。
望遠レンズを通して見たら長い触角と上翅の模様から直ぐにキボシカミキリの雄であることを思い出しました。
一般にカミキリムシは触角(髭のように見えるもの)は雌より雄の方が長いのです。
しかしキボシカミキリの場合は特に長いのでキボシヒゲナガカミキリとも呼ばれています。
このカミキリムシは桑の葉を食べて育つので養蚕にとっての害虫で、昔はたくさん見られました。
しかし最近では桑畑も少なくなり、キボシカミキリもあまり見かけなくなったので、
ある意味珍しい出会いだったとも言えます。
乗鞍の高山植物でネバリノギランと言うのを紹介したと思いますが、
花穂に粘りがあるので付いた名前です。
それに対して今回紹介のノギランは粘らないので普通のノギランのままです。
植物学的に言えばヤマノイモ目キンコウカ科ノギラン属に属し、
別名をキツネノオとも呼ばれています。
確かに花穂を拡大した写真ではふわっとしてそんな感じですね。
この根元にある葉を見ると根生葉がロゼット状に拡がっているのが判りますが、
良く似た葉の付き方にショウジョウバカマを思い出される方もあろうかと思います。
これは近似の親戚か?と思うほど良く似ていますが、
ショウジョウバカマは以前はシュロソウ科(旧ユリ科)でしたが、
現在はユリ目メランチウム科ショウジョウバカマ属に変更されています。
実際は親戚でも何でも無くただの空似と言うだけのようです。
ちなみにネバリノギランはヤマノイモ目キンコウカ科ソクシンラン属で、
ノギランとは属が違っています。
でも分類は常に進歩するので何年かするとまた科も属もまったく違った名前になるかも知れませんね。
飛騨市古川町にある安峰山はちょうど市街地が見渡せて、
秋には雲海が見られる山で人気があります。
麓から歩いて1時間ほどで登れますが車で行ける道もあり、
ほとんど山頂まで通じているので楽に上がることも出来ます。
山頂の西側には古川の町や猪臥山などが見られ、
東側では乗鞍岳や笠ヶ岳などの飛騨山脈、その南端には御嶽山も見ることが出来ます。
※ 画像の最後に動画がありますのでご覧下さい。
私はきのこの図鑑を20冊ほど持っていますが、
その中で種類が多く信頼出来るものに山渓から出版されている”山渓カラー名鑑 日本のきのこ”と言うのがあります。
ハンドブックタイプではないので野外へ持ち出すには不便ですが、
その図鑑の特徴として毒の有無はもちろんのこと、食べられるキノコには料理法まで記してあり、
それを読むだけで不思議と未知の美味しさが充分に伝わって来るのです。
この図鑑では見出しの赤色は猛毒を含み絶対食べない方が良いきのこで、
全く安全に食べられる種は緑で表示されているので良く判ります。
今回のセイタカイグチは分類によると黄色の少しだけ毒成分があるが美味しく食べられると言うランク付けです。
つまりは何かあったら自己責任で・・・と言うことでしょう。
キノコで食中毒を起こすのは個人差があり、またその時の体調や食べた量にも依りますので、
あながち安全と言われる松茸でも時には中ることがあります。
美しいものには棘があるように、食べ物でもフグ同様にキノコも同じと言えますね。
地域によっては少し珍しい潅木かも知れませんが、
面白い形の実が生るツノハシバミと言うのがあります。
山の中に自然に見られる樹木で葉の形はヤマハンノキに似ており、
夏の終わりには一本の角が出たような形の実を付けることから「角〇〇」の名が付いています。
この木の実はヘーゼルナッツに似ているので”和風ヘーゼルナッツ”とも呼ばれていて、
熟した実を乾燥させて炒って殻を剥けば食感、味ともヘーゼルナッツそっくりなのです。
ただこの時期はまだ実が若いので取るのはまだ先、
今年こそは場所を覚えておいて後日収獲しようと思うのですが、
何時も忘れてしまうオチです(笑)
もう何年前に干しておいたわらびがあるので煮てみました。
冬は雪が多く寒い飛騨では保存食として山菜を塩漬けにしたり干したりしておいて、
野菜が獲れない冬場にそれを食べる文化があります。
今は缶詰や冷凍なども行われますが昔はそのような技術も無く、
わらびやゼンマイなどは専ら干して保存していました。
今でも乾物として土産物になったりして売られています。
しっかり乾燥した物は何年も保存出来るのですがそれを戻すにもコツが要ります。
先ずは一晩水に浸けてお来ますが、穂先は食べないので予め取っておきます。
鍋に水を張ってわらびを煮ていきますが、沸騰寸前でお湯を捨てて再び自ら煮ます。
それを3回ほど繰り返してわらびが柔らかくなったら適当な長さに切って、
だし汁に酒、砂糖、みりんと少量の油を入れて炊きます。
充分に柔かくなったら醤油を入れ、少し煮て火を止めて味を含ませ出来上がりです。
採った直ぐのシャキシャキ感は無いですが、これはこれで美味しいものです。