大まかなギフチョウの生態に付いて触れてみたいと思います。
春爛漫となるとギフチョウも羽化する場所が拡がり里山から深山へと移って行きます。
低地では3月下旬から出始めて、標高が1000m以上の山奥では遅いと6月下旬でも見られます。
ちょうどその場所の食草芽吹きや吸蜜する花の開花に合わせて蛹から目覚めるのです。
雄の朝のルーティーンは先ず夜間で冷えた身体を温めるため、
地上の陽だまりに降りての日光浴から始まり、
充分に動けるようになると交尾のため雌を探す行動に移り、
お腹が空くと蜜を求めて花を探します。
夕方になると樹上高くの枝の茂みなどで夜を明かすと言う行動パターンです。
成虫は個体差もありますが約1週間から10日ほどで命を終えると言われています。
食草の葉裏に産み付けられた卵はやがて孵化して摂食し、夏の頃に蛹になり、
そのまま秋、冬を越して翌年の春に蝶へと変身します。
そうして遠い昔から現在まで子孫が途絶えることなく命を繋いでいます。
※ 画像の最後に動画がありますので宜しかったらご覧下さい。