2022年4月30日土曜日

ギフチョウの日向ぼっこと吸蜜

 大まかなギフチョウの生態に付いて触れてみたいと思います。


春爛漫となるとギフチョウも羽化する場所が拡がり里山から深山へと移って行きます。

低地では3月下旬から出始めて、標高が1000m以上の山奥では遅いと6月下旬でも見られます。


ちょうどその場所の食草芽吹きや吸蜜する花の開花に合わせて蛹から目覚めるのです。

雄の朝のルーティーンは先ず夜間で冷えた身体を温めるため、

地上の陽だまりに降りての日光浴から始まり、

充分に動けるようになると交尾のため雌を探す行動に移り、

お腹が空くと蜜を求めて花を探します。


夕方になると樹上高くの枝の茂みなどで夜を明かすと言う行動パターンです。

成虫は個体差もありますが約1週間から10日ほどで命を終えると言われています。

食草の葉裏に産み付けられた卵はやがて孵化して摂食し、夏の頃に蛹になり、

そのまま秋、冬を越して翌年の春に蝶へと変身します。

そうして遠い昔から現在まで子孫が途絶えることなく命を繋いでいます。


※ 画像の最後に動画がありますので宜しかったらご覧下さい。


















4 件のコメント:

  1. 大きな蝶ですよね
    関西在住のブロ友さんもよくこれをアップなさっておられますが
    私は、まだこの蝶にはお目にかかれません。
    撮りたいなあと思ってはいますが、皆目どこにいるやら???
    山間部に行かないと無理なのかもしれませんね

    成虫になってからは、1週間から10日間の命なんですねえ
    蝶の時間から言うと、それでも長い人生なのかなあ。。。。。
    エールを送りたいです。

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  2. ギフチョウですか
    私には、幻です
    おそらく、この目で見る機会はないと思います

    貴重なっ画像と、知られざる生態をお教えいただき
    改めて、幻と言われるゆえんを知ります

    それにしてもはかない命です

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  3. れんげそうさん、こんにちは。
    コメント有難うございました。
    ギフチョウは好きな写真家の方も居て時期になるとカメラを持って山に登ったりされます。
    山と言っても里山の公園のような所でも充分に見られるのですが、
    幼虫が食べる草が無いと棲んでいません。
    奈良でも大阪でも京都でも記録はあるのですが、
    何処にでもと言う訳には行かないようですね。

    昆虫などは一生のサイクルが短く、成虫になる目的が子孫を残すことですから、
    実際の寿命はそんなに長く保つ必要が無いのでしょうね。
    人間の場合とは少し違うようです。
    それでも自由に飛び回れる期間が数日とはいかにも短いですね。

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  4. zakkkanさん、こんにちは。
    コメント有難うございました。
    京都の町中で偶然にせよ出遭えることは稀でしょうね。
    一応山の縁に棲んではいるようですが、
    数が少ないのと成虫の期間が短いので余程知る人で無ければ難しいでしょう。

    しかしこの蝶、居る所には居るもので次から次にと飛んで現れる場所もあります。
    そこでは一番多い蝶がギフチョウと言うことも・・・
    そんな乱舞に出遭えると気持ちも踊ってしまいます w(^_^)w

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