2023年8月31日木曜日

峠越えの道しるべ 大洞谷道標

飛騨にも昔は大小様々な街道がありました。

大和朝廷の時代には奈良への飛騨街道が、

そして江戸時代には野麦峠を経由する江戸街道、

更には富山から鰤うぃ運ぶ東街道や西街道などが主だった路ですが、

近くを結ぶ村から町への峠道なども重要な存在でした。


今日取り上げるのは、高山の隣の久々野の大西からの峠越えの道です。

現在はどちらも高山市ですが昔は高山町と大野郡久々野郷を最短で結んでいました。


高山の二十四日市にはこの辺りで作られるしょうけ(竹で編んだザル)を売るためにも荷車で通らなくてはいけないため、

地域の人には無くてはならない路だったと言えます。


※ 画像の最後の動画もご覧下さい。



↑ 赤丸の位置が道標のある場所で
青いルートが昔のものでオレンジがその後に付けられた新道です
どちらも一つの山(大西山)を越えます
現在は青いルートの右にトンネルで越える美女街道があり
車なら10分足らずで通り抜けられます












https://youtu.be/yofV5cINMNE

 

2023年8月30日水曜日

ミョウガタハム

 ミョウガタハムは高級プレスハムとして最近人気を集めている岐阜県郡上市の名品です。

「ミョウガタ」とは旧の村名の明方から来ており、類似の商品に明宝ハムがあります。

どちらも良く似ていますが、それもそのはずルーツは一緒なのです。

元々はJAめぐみの明方ハムとして1953年(昭和28年)に創業販売されましたが、

紆余曲折の末、1988年(昭和63年)に新しく「明宝ハム」が袂を分かって操業され、

以後二大巨頭として現在に至っています。

この話は奥が深いので興味のある方はこちらを覗いて見て下さい。

”https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/akihiro-ishiguro/18-00381”


値段はどちらも似たようなもので、1本1000円前後と少々高めです。

しかし普通のハムと違って豚肉の塊がゴロッと入っているので食感が良くとても美味しいです。


明宝、明方(ミョウガタ)の味を比べてみると好き嫌いには個人差があるようです。

私はどちらかと言うと豚のマークの入ったこのミョウガタハムの方が好みではあります。










※ さて、昨日の記事の大野市散歩の中での写真の件ですが、
玄関先に積んであった物、実はキハダ(ミカン科)の樹皮なのです。
とても苦くて漢方薬の胃腸の薬として用いられます。
漢方名の黄柏(オウバク)と言う名前を聞いたことはありませんか?



2023年8月29日火曜日

越前大野 市内散歩

 久し振りに福井県大野市へ行く用があったのでついでに市内散策をしてみました。

大野市も高山市同様に金森長近によって城が築かれた城下町なので町の感じも良く似ています。

高山では一之町、二之町、三之町とあるのが、大野では本町通り、二番通り、三番通りと順に並んでいます。

そして外側には寺町があり、寺院が並ぶ様子は高山の東山の寺院群に似ています。


縦の六間、七軒と言うのは高山の安川通り、本局通りのようで、

七軒町には朝市が立つことから、高山の昔の安川朝市を思い出させました。

訪れたのは午後だったので朝市は終わって閑散としていましたが、

昔を思わせる閑静な町並みをしばし散歩して帰りました。


※ 画像の最後の動画もご覧下さい。




↑ 町中の様子 七軒通り(横の道)と五番通りの交差点



↑ 石畳のようなタイル張り?の七軒通り




↑ 玄関先に置かれた毛皮のような木の皮のような・・・何だか解りますか?
これが解る人はかなりの物知りです
答えは次回に・・・





↑ 道路標識の一番下の”奇数月”が何のことだか気になりますね







2023年8月28日月曜日

岩魚、アマゴと虹鱒の養魚場

 飛騨には温泉地や観光地が多く、旅館やホテルなどの食事では川魚が出されます。

そのため岩魚やアマゴなどを養殖する施設もあちこちにあり、

私も良く養魚場から直接買い求めたりします。

とにかくきれいな谷川から水を引いている生簀なので身質も締まっていてとても美味しいです。


この養魚場もこれより上流には生活排水など流れ込むことのない場所なので、

ここで育った岩魚は安心して刺身にも出来ます。


※ 画像の最後の動画もご覧下さい。















2023年8月27日日曜日

夕立と稲妻

 夏の暑い日、夕立が来るのが待たれますね。

蒸し返るような気温が一瞬にして快適なオアシス状態に・・・

でも日中に少しだけ降るのは反って湿度が上がって不快になります。

出来れば日が落ちた頃に少なくとも30分ほど降ってくれれば良いのですが、

あまり降り過ぎても困り者、と都合の良いことばかり考えるのが人間でしょうか。


この日の夕方、待ちに待った夕立がやって来ました。

でもついでに雷も伴って激しく降りました。

暇だったので窓外にカメラを向けて動画を撮りましたが、

時折り大きな音に、「何処か近くへ落ちたのでは?」と心配にもなりました。

幸いニュースにならなかったところをみると無事だったようです。

昔から恐いものに「地震、雷、火事、親父」と言います。

雨は欲しいが雷は招かざる客ですね。


※ 画像の最後の動画もご覧下さい。










2023年8月26日土曜日

帰って来たノスリ

 渡り鳥と呼ばれる鳥のグループには夏鳥、冬鳥と種類によって渡る方角が違いますが、

鷹の多くは春になると南からやって来て涼しい所で子育てをして秋にはまた南へと帰って行きます。

毎年のことで、飛騨も子育ての場になったり、通過点であったりします。

今回のノスリも私のブログの常連さんなので、カメラに収めると記事にしていますからお馴染みと思います。


蝶のアサギマダラ同様に春に渡って来て我が家の周りで見かけますが、

真夏は北海道やシベリアなどもっと涼しい所へ移動するので見られません。

それが先日、今度は北から帰るノスリでしょうか、2羽が頭の上で輪を描いていました。

この辺りでひとまず落ち着いて更に涼しくなった頃、再び南への渡りを始めます。

しばらくはこのノスリに出遭うのが楽しみです。


※ 画像の最後の動画もご覧下さい。














2023年8月25日金曜日

久手大根と奥飛騨コーン

 異常な暑さと少雨で夏野菜の生育にも異常を来たしているようですね。

今年は日照りの日が多いので果物やスイカなど甘くなりました。

そのことは良いのですが気付けばもう処暑です。

しかしまだまだ暑い日は続くとのことです。

天気も例年並みとなって野菜が不足したり高騰しないように願いたいです。


そんな中、飛騨の高地では寒暖差による甘くて美味しい野菜が育っています。

毎年楽しみにしている久手大根もお盆頃になると収穫されるので今年も買いに行きました。

するとどうでしょう、昨年までは見られなかった行列が・・・(@_@;)

最近のSNSの影響からの口コミの結果のようです。

何とか買えましたが、私にとっては異常でした。


久手大根は甘くてジューシーなので大根おろしはもちろん、煮物にも美味しいですよ。

奥飛騨コーンも人気のとうもろこしで、これも買って帰りました。


この産直は個人店で夜中から収穫されて午前9時からの販売です。

無くなり次第終了とのことなので午後に行ったのでは買えません。

シーズン中にもう1~2回、気合を入れて行かなければ・・・










2023年8月24日木曜日

オオシオカラトンボの雄

 シオカラトンボやオオシオカラトンボは雌雄で尻尾の色が違うので見分けは簡単ですね。

雄の塩辛色(どんな色?^_^;)に比べると麦わら色の雌は別種かと思うほどです。


この日、この湿地にはオオシオカラトンボしか目に入らなかったのですが数は結構居ました。

どうもここは彼らにとって楽園のようです。

ただ何処を見ても雌の姿がありません。

見晴らしの良い場所に止まって、雌が来るのを待っている占有行動、

あちこちに静止する雄ばかりで、時々そのエリアに入った他の雄が追い掛けられる風景・・・

飽きもせず眺めていました。


雌はこの暑さの中、どこかで休んでいるのかも知れませんね。


尚、シオカラトンボとオオシオカラトンボの雄は良く似ていますが、

オオシオカラトンボは翅の付け根部分が黒いので区別は簡単です。


※ 画像の最後の動画もご覧下さい。