2023年9月14日木曜日

絶滅の危機 数河獅子  

 地方新聞ですが中日新聞の1面に飛騨市古川町数河地区に伝わる獅子舞(数河獅子)が、

今年を最後に若社としての奉納を終えると報じられたので行って来ました。

動画を撮ってyoutubeにアップして置きたいと思ったからですが、

毎年交代で集落内の二つの神社で奉納されるのが今年が最後のため両方で演じるとのこと、

午前10時からと午後2時から、当然両方なので一日仕事でした。

神事の後の獅子舞ですから実際は1時間ほど後で時間は40分位、

三つの出し物(曲獅子、天狗獅子、金蔵獅子)が順次演じられました。

ただ古式の獅子舞は天狗獅子には他に熊や猿が、

そして金蔵獅子は”おかめ”と”ひょっとこ”も加わっていたそうですが、

若者不足によってそれらは姿を消して最小人数の舞となったようです。


ネットで調べてもあまりたくさんの動画は出て来ないので全国的にはマイナーな獅子舞ですが、

独特のアクロバットのような動きもあり、観るに値するかと思います。

若社代表の最後の挨拶では「一旦は終了するけど何時かまた復活させたい」との言葉が・・・


これだけの芸能を無くしてしまうのは本当に残念です。

是非伝承して行って欲しいと思いました。


※ 動画は全体にまとめたものの他、それぞれの神社の三つの舞を上げていますから、

時間があればそちらもご覧になって下さい。








↑ 以上5枚 松尾白山神社(下数河)






↑ 以上5枚 宮田白山神社(上数河)




↑ 絶滅の危機 数河獅子 (動画) 


↑ 数河獅子 ① 松尾白山神社 曲獅子 (動画)


↑ 数河獅子 ② 松尾白山神社 天狗獅子 (動画) 


↑ 数河獅子 ③ 松尾白山神社 金蔵獅子 (動画) 


↑ 数河獅子 ④ 宮田白山神社 曲獅子 (動画)
 

↑ 数河獅子 ⑤ 宮田白山神社 天狗獅子 (動画) 


↑ 数河獅子 ⑥ 宮田白山神社 金蔵獅子 (動画) 




10 件のコメント:

  1. 飛騨の獅子舞(数河獅子)、興味深く拝見させて頂きました。
    私も獅子舞が大好きで、近辺の獅子舞何件か見に行った事があります。
    何時までも存続して頂きたいですね。
    我が地方にも、珍しい「足踊り」と言うのがあります。

    https://surikami.exblog.jp/25524199/

    小学生が大人から伝承していましたが、
    その後どうなったか?
    伝統行事、後世に伝えたいですね。

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    1. 雪うさぎさん、おはようございます。
      コメント有難うございました。
      飛騨の獅子舞は高句麗(朝鮮半島)から伝わったとされるものが残っていてこの数河獅子もその一つです。
      古来から頑なに守られて来た芸能は日本の宝でもありますね。
      南田島の足踊りの記事も読ませて頂きましたが、なかなか手の込んだ(足?)踊りに見えます。
      確かにこの先、益々子供の数が減って行けば存続の問題も出て来るでしょうね。
      まだ都会はしばらくは続くかも知れませんが、田舎では止める所が続出でしょう。
      少子化問題も思わぬところに影響が出ますね。

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  2. 1300年も連綿と続いた獅子舞が最後の舞となったのですね
    超有名な祭りはなんとか存続はするでしょうが(祇園祭とか天神祭等々)

    こんな言い方は失礼ですがローカルのものは消えていくのですね
    地元の方々や関係者の方々の熱意と努力で 続いてきたお祭りなのですから
    とても残念に思われていることでしょうね
    どちらでも聞くのが後継者不足 若手の不足 そんな声が多いですね
    時代と共に変化して続いてきた地方の神事にとって21世紀の今は寂しい限りです
    貴重なお祭りを記録に残される熱意 残念な気持ち よく伝わって参ります
    ゆっくり動画を見せていただきます

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    1. れんげそうさん、おはようございます。
      コメント有難うございました。
      本当にそうですね、こちらでは春と秋の高山祭りでさえ昔の行列に比べると短くなりました。
      担い手が少ないのは祭りそのものに興味を持たない若者も居るからで、
      人足集めには苦労する家庭が多く、アルバイトまで頼む自体になっています。
      また既に姿を消した祭りもあって寂しいものです。
      これもまた時代の流れですから仕方の無いことですが、
      その動きが異常に早く感じませんか?最近僅か20年ほどでの代わり様、
      加速的に我々の生活が奈落に落ちて行くような気がしてなりませんね。

      それでも今回、何とか奉納された獅子舞全てを動画に残せたことは良かったかと思います。

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  3. 比較的近い所なので一度訪れたいと思っていたのですが、今年で終わりとか…
    今までつないでこられた方々のご苦労思うとやるせないですね。
    何とか後継者が…というのはどこの地域でも同じかも・・・

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    1. ばんばさん、おはようございます。
      コメント有難うございました。
      近い所ほどなかなか行けないものかも知れませんね。
      終わると聞いて初めて行った人も多かったようです。
      外野が「存続を・・・」と言うのは簡単ですが、実際内部では色んな問題があるのでしょう。
      年々の行事も精彩を欠く昨今ですから祭りなどの娯楽も行き先を失うと言うことですね。

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  4. こんばんは。
    四季彩日記さんと同じ時間を共有してましたね(*^^*)
    私は多分もっと右で見てたと思います。
    目の前に枯れた木の枝がぶら下がってて邪魔だと思いながらなるべく枝が写らないようにしてましたよ。
    2015年に初めて白山神社で眺めたんですが、その時の写真を見返してみたら、やっぱり猿の格好をした方もいました。
    なかなかこのような獅子舞は見れませんよね。
    四季彩日記さんが動画で残してくださって嬉しいです!

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    1. ちびmomoさん、おはようございます。
      コメント有難うございました。
      お顔が判っていればご挨拶出来たのですが残念でした。
      そうですね写真を拝見したアングルからすれば私の右方向から撮られていたような・・・
      私は真ん中の脚立の後ろから撮っていました。
      松尾の神社の奉納後は峠で水を汲んで、土砂降りの時は車内で昼食を摂り、午後から宮田の白山神社へ行きました。
      松尾より人が多くて、おまけに途中で雨が降ってテレビ局も撮影に苦労していました。
      私は屋根下で良かったですが・・・
      20年ほど前は松尾の行列が200人ほどと、その時代の祭りも観たかったです。
      貴重な数河獅子を動画によって多くに人に知って欲しいです。

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  5. 長崎では、郷(さと)くんちと言って,各地域の神社などで奉納される獅子舞,浮立、奉納相撲などがあるのですが、やはり後継者不足で、中止になっている所が多いです。お囃子なども同じみたいです。是非残して欲しい無形文民俗文化財です。お囃子なども今は指導者が減っているみたいです。

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    1. えみさん、おはようございます。
      コメント有難うございました。
      それぞれの里のお祭りも「くんち」と呼ぶのですね。
      長崎は独特のお祭りなので内容もきっと面白いでしょうね。
      何処も地域の行事の継続には四苦八苦のようです。
      もう直ぐ秋の高山祭りですが、役に当たっている友人が「人足が足りなくて困っている」と言っていました。
      段々寂れて行くのは寂しいですね。

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