法隆寺の釈迦三尊像や飛鳥寺(法興寺)の飛鳥大仏、釈迦如来像などを手掛けた止利仏師が生誕したと言われている月ヶ瀬は飛騨の山奥にあります。
俗に言われている”飛騨の匠”ですが、止利仏師は帰化人である父鞍部多須奈と、
村の九郎兵衛の娘、忍との間に生まれた子で首が鳥のように長かったことから”鳥”と名が付けられ、
17歳で大和へ旅立ち彫刻に励み、後に止利と改名したと記録されています。
”鳥”が生まれたのは月ケ瀬の更に山奥の峠だったことからその場所は”天生峠(あもう)”と呼ばれています。
そんな山奥にある集落なので現在は離村間際の限界集落となり、
住む人も少なくなってしまいました。
数軒の壊れかけた家が見られるように、以前立派だった神社も後継者不足から廃社となり、
拝殿跡には墓石のような跡地の碑が建てられていました。
石造の狛犬や鳥居、灯篭などは残されていましたが、
森の中の境内には寂しさや侘しさが漂っているように感じました。
集落には匠の碑としてのスポットがあり、苔生した石碑に「飛騨匠」の文字が読み取れました。
※ 画像の最後に動画がありますので宜しかったらご覧下さい。
月ヶ瀬、、とても興味深く拝読いたしました。
返信削除鳥から止利への名前にも。
たしかに侘びの世界、寂行く風情ですね。
阿吽の呼吸の姿も静かに、、
時代を物語っているようです。
rabbitjumpさん、こんにちは。
返信削除コメント有難うございました。
日本人の記憶に留めていたい事柄は各地に多く有ると思います。
人が伝えてこその言い伝えも住む人が居なくなれば幻となってしまうのではないかと、
つい、そんなことを思わせられた日でした。
石碑だけでは本当のことが伝わり難いのではと・・・